プロポーズバカ

僕「結婚してください。」

彼女「はい、お願いします。」

僕は笑っていた。彼女は少し目に涙を浮かべながら笑っていた。
幸せな光景がそこにはあった。
その後、ルームサービスのワインを片手に「もう一回プロポーズの言葉言って―。」なんて愛を語り合った後、
ふいに彼女からこう言われた。
「結婚式いつにしよう?式場も色々見学してみたいね。その前にそれぞれの親への挨拶だね、予定聞かなくっちゃ。顔合わせとかもあるし式についてもその時にお互いの親の考えを聞いたり、それぞれの家のしきたりも考えなきゃね。あと友達とか職場の人にも報告しなきゃ。あ、でもまずは指輪を買いに行こうね。二人で住む場所も決めようよ。」

能天気に幸せマックスだった僕にはげんなりする発言だった。
マックスだった幸せが少し減ったことを確かに感じた。

そうです、僕はプロポーズに全力投球でプロポーズ後の事を全く考えていませんでした。
僕はプロポーズバカだったんです。

彼女が言ったことって当たり前の事なんですよね。
でもそんな当たり前の事を考えていない男性って意外といるんじゃないでしょうか?

もちろん、こんなまくしたてるように言われたわけじゃなく少しずつ彼女と話をした中で出てきた内容なのですが
それでも僕の目を覚ますには十分でした。
「結婚について俺、何にも知らないな・・・」
そう思ったらすごく不安に思い、そこから結婚について、結婚式について遅まきながら調べるようになりました。

僕のプロポーズバカ脱却が始まりました。

プロポーズバカの特徴として
・「自分の」理想のプロポーズを押し付けてくる。
・普段買わない花束とか渡しちゃう。
・海の見えるホテルとか予約しちゃう。
・しかも見栄はってちょっとグレードの良い所を予約しちゃう
・でもそのホテルで一番いいグレードではない。
・普段言わないのにプロポーズの時だけ「愛してる」とか言っちゃう。
・味が分からないくせにディナーはフレンチ。
・しかもディナークルーズ
・プロポーズが終わればとりあえずオッケーと思っている
・やらなきゃいけない事があることは分かっているけど追々やろうと思っている。
・わかっていない事も大いにある。

はい、ほぼ全部僕の事ですね。
女性に理想のプロポーズがあるように男にも理想のプロポーズがあります。
しかし男性の皆様は一旦冷静になって彼女が本当に喜ぶかを考えてください。
彼女の望まないフラッシュモブとかはマジで危険です。

女性の皆様は前々から理想のプロポーズを何となく彼に伝えておいてください。
そして彼がプロポーズバカの場合は一旦受け止めてあげて後でゆっくり調教していきましょう。
その場合、調教と並行して結婚式の準備とかをすることになるので
プロポーズから結婚式まで余裕をもってスケジュールを組むと良いでしょう。

あなたはプロポーズバカですか?
あなたの彼はプロポーズバカですか?

もしそうなら僕と一緒にプロポーズバカ脱却を目指しましょう。